[Blender 2.8] 便利で手軽な回転体作成ツール [スピン]

以前の記事で、『スクリューモディファイアー』について取り扱ったのですが、それと一部似たような事が出来る『スピン』というツールについて調べてまとめてみました。

ということで、今回の記事は『スクリューモディファイアー』との比較も含めた内容となっております。

※2019年12月11日 加筆修正を行いました。
※2020年5月25日 加筆修正を行いました。

目次

『スピン』 –[Spin]ツール

メッシュオブジェクトを選択している状態で、[編集モード]に変更した時に出てくる[ツールバー]のボタンの中に、[Spin]というものがあると思います。

これが、『スクリューモディファイアー』と似たような事が出来る『スピン』というツールになっております。

『1つ欠けたホールケーキみたいな形のアイコン』を選択すると、『両端に+マークがくっついた青い曲線』が表れます。

Blender スピン spin 3DCG モデリング

基本的な使い方は、変化を適用したい頂点を全て選択し、この『青い曲線』のどちらかの[+]マークをドラッグして[角度]を指定します。

Blender スピン spin 3DCG モデリング

各設定項目について

操作直後であれば[オペレーターパネル]にて、複製される頂点についての細かい調整ができます。

項目名概要入力できる値
[ステップ数]頂点を複製する合計のステップ数整数
[複製]『メッシュオブジェクトを円周上に等間隔な並べる複製』の方式に切り返る。チェック
[角度]複製する頂点を配置する円や弧の角度。 小数点数
[自動マージ][角度]が360°の場合のみ、最初と最後の頂点を結合する。チェック
[法線を反転]面の法線方向を反転させる。チェック
[中心]座標軸の中心位置。小数点数
[座標軸]座標軸のオフセット。(倍率)-1~1の範囲の小数点数

[ステップ数]

頂点を複製する合計のステップ数を入力します。

Blender スピン spin 3DCG モデリング

[複製]

この項目にチェックを入れると、 複製された頂点の間の辺や面が作成されず、メッシュオブジェクトを等間隔に円周上に並べるような複製になります。

『配列モディファイアー』[オフセット(OBJ)]を回転させたときのものに似ていますね。

Blender スピン spin 3DCG モデリング

ちなみに、『配列モディファイアー』について、過去に書いた記事がございます。

ご興味が湧かれましたら、どうぞこちらも併せてご覧くださいませ。

[角度]

複製する頂点を配置する円や弧の角度を入力します。この時の角度は、[ステップ数]で入力したステップの全体で構成する角度で、1ステップ毎の角度ではありません。

[自動マージ]

この項目にチェックを入れると、完全に1周([角度]を360度に)した場合のみ、最初と最後の頂点が結合されます。

Blender スピン spin 3DCG モデリング
最初と最後の頂点が結合され、選択頂点数の表示が”1/96″

ただし、中心が閉じている場合のように、最初と最後以外の頂点も一か所に集まっていると、結合されずに残ってしまうようです。

Blender スピン spin 3DCG モデリング
最初と最後以外の頂点もあるので、頂点が結合されていない。
選択頂点数の表示が”8/96″

後日追記:その場合は、[マージ([Alt]+[M])]>[距離で]を使用するか、『溶接モディファイアー』を使用すれば、重なっている頂点を1つに出来ます。

[法線を反転]

[オーバーレイを表示]>[面の向き]にチェックを入れて、面の法線(normal)方向の表示を有効にしました。

※青=表、赤=裏

今回は元から面が表向きだったのでこの機能が活きませんでしたが、面が裏側を向いてしまっている場合の修正に役立ちます。

  • [法線を反転]チェック前
Blender スピン spin 3DCG モデリング
  • [法線を反転]チェック後
Blender スピン spin 3DCG モデリング

[中心]

[座標軸]の位置を決めることが出来るようです。

[座標軸]

こちらは、実質[座標軸]のオフセットに当たります。

Blender スピン spin 3DCG モデリング

『スクリューモディファイアー』と『スピン』のメリット・デメリットを比較

メリットデメリット
スクリューモディファイアー』オブジェクト自体に設定を関連付けるため、
オブジェクトと共に設定を複製するのが簡単
一度別の操作を挟んでも続けて設定出来る
螺旋状に出来る
頂点マージを全体でまとめて設定出来る。
細かい設定をしない場合 、
[モディファイアーを追加]操作をしなければならない手間がある
スピン』[モディファイアーを追加]操作をしなくて良く、
[サイドバー]のアイコンからすぐ呼び出して操作できる
使い方によっては一部『配列モディファイアー』と類似の設定が出来る。
螺旋状には成型出来ない。
一度別の操作を挟むと、設定修正が出来ない。
頂点マージの設定が限定的な箇所にしかできない。

『スクリューモディファイアー』と『スピン』のオススメの使い分け

  • スクリューモディファイアー ……螺旋状にしたい場合や、細かく設定をしたり、別操作を挟みながら設定をしたい場合はこちらがオススメです。また、マージを全体的に設定できる事や、モディファイアーごとオブジェクトを複製することが可能であり、数値としてのデータを取っておくと、後に別オブジェクト作成する時の参考にすることもできるので、個人的に少しでも細かい設定をするような場合には断然こちらを推したいところです…!
  • スピン ……螺旋状にしないという前提のもと、何と言っても手軽さがポイントです![ツールバー]からすぐ呼び出せ、別の操作を挟まずにすぐできるような簡単な設定であればこちらがオススメです…が![自動マージ]は、「[角度]が360°の時、最初と最後の頂点のみ結合」なので、中心に穴が開いていないような場合、中心にある重複している頂点を結合([M])するなどの作業をお忘れなく。

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